2018年10月11日 14:14 日本経済新聞
https://r.nikkei.com/article/DGXMZO36354490R11C18A0X12000
東京地下鉄(東京メトロ)は11日、2019年2月から丸ノ内線に投入する新型車両「2000系」を中野車両基地(東京・中野)で報道陣に公開した。丸ノ内線では約30年ぶりの新車両となる。同社で初めて電源コンセントを搭載し、スマートフォン(スマホ)などの充電に使える。荷物棚やつり革の高さを低くする工夫もあり、機能性を高めた車両になった。
2000系は車両全体を赤色で塗装したデザイン。丸ノ内線を象徴する丸い窓や前面ガラスを採用した。東京メトロによれば「(沿線イメージの)先進性や活気などをキーワードに設計・デザインした」という。
1編成は6両。各車両には座席のないフリースペースを設け、2口の電源コンセントを備えた。車両部設計課の荻野智久課長は「緊急時に利用したいとの声が寄せられている」と設置の狙いを説明する。スマホなどが置ける小さなテーブルもコンセントの上に設けた。
女性客らの要望に応えるため、荷物棚の高さは1.7メートルと従来よりも10センチ低くした。つり手の高さも車両の両端で1.58メートルと、8センチ低くしている。座席はクッション性を高め、新型の台車を採用することで騒音も低減した。案内放送は高音質のステレオ方式で、聞こえやすくなるという。
車内の安全性や非常時の対応能力も高め、各車両のドア上部には防犯カメラを3台搭載した。停電などで駅の間で電車が停止した場合は、電車に搭載した蓄電池を使って最寄り駅まで走れる。
まず4編成を導入する。電源コンセントの利用状況などをみながら、丸ノ内線の他の車両にも導入するかどうかを決める方針。22年度末までに全53編成を2000系に切り替える方針で、投資額は合計で約550億円にのぼる。
(岩本圭剛)
引用元: http://egg.5ch.net/test/read.cgi/bizplus/1539245219/