ソニーは9日、米国の子会社が中国の動画配信サービスのbilibili(ビリビリ)に4億ドル(約430億円)を出資すると発表した。出資比率は4.98%で、アニメやゲームなどで協業する方針だ。ビリビリのサービスは動画にコメントを書き込める中国版の「ニコニコ動画」として、若者を中心に支持を集める。ソニーは大手プラットフォームと組み、中国のコンテンツビジネスを強化する。
9日に米国の現地法人がビリビリと出資の契約を結んだ。ソニーは約4年前から、子会社の提供するモバイルゲームをビリビリのサイトで中国で独占配信してきた。
今回の出資で、協業の範囲を広げる方針だ。ゲームのほかアニメなどの配信にビリビリのプラットフォームを活用する。
ソニーは2019年に上海市にアニメ事業会社を設立したほか、騰訊控股(テンセント)にも音楽や映画などのコンテンツを配信している。ビリビリとの協業を通じて現地のクリエーターの関心を高め、成長市場である中国で事業拡大を狙う。
2020/4/10 0:30
https://www.nikkei.com/article/DGXMZO57896150Q0A410C2000000/