一方、夏野氏は「今までの話は全てフローの話だが、政策や経済モデルについて、本当はもっとストックの議論がされなければいけない」と指摘する。
「他の国には終身雇用がないせいもあるけれど、日本では大企業の社長さんでも名前が出ちゃうのを気にして、年収1億円を超えないようにする。ソフトバンクがいい例で、外国人の役員は30億円以上の報酬をもらっているのに、なぜか日本人は3億円とかだ。事務次官でも年収が約2200万円だし、年収1200万円以上をもらっているサラリーマンは全体の2%しかいない。
つまり、この国は給料の格差、つまりフローの格差は大したことない。フローで1000万円もらっても、500万円は税金で取られちゃうから、家ひとつ建たない。お金持ちになろうとすれば、自分の会社を上場させるしかない。だからもっと注目されないといけないのは、ストックの格差だ。
大学で教えている立場からすると、東京に家を持っている親の元から慶應大学に通ってくる学生と、地方から出てきて仕送りでやっている学生とでは、生活のレベルが全く違う。会社に入ったばかりの20代も、親元から通っているやつと、一人で全部やっているやつでは全然違う。
つまりこの日本は、親がどこに土地などストックの資産があるかどうかで人生が決まってしまう国になりつつある。しかし、自民党の30%以上の議員が世襲、つまりストックで食っているやつらだから、その問題に目が行かない」。
(全文はソースにて)
https://news.yahoo.co.jp/articles/0ee48ec596a33cf07e00de51c31537af585ec8b4
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