【ニューヨーク=大島有美子】米グーグルは米国の非営利の医療団体大手と提携し、患者情報を収集して適切な治療に生かすプロジェクトを始めたと発表した。グーグルの人工知能(AI)で分析する。高齢化で成長が見込める健康や医療分野におけるデータ分析に力を注ぎ、新たなサービス創出につなげる。
米紙ウォール・ストリート・ジャーナル(電子版)によると、グーグルは計画を「プロジェクト・ナイチンゲール」と名付け、2018年に始めた。集める患者のデータは数百万人分に上る。全米21の州にまたがる2600の病院からデータを収集する。患者の検査結果や診断内容、入院の記録のほか、患者の名前や生年月日も含まれるという。
同紙によると、米保健当局は同プロジェクトの個人情報収集について調査を始めた。米連邦法では病院が患者に知らせることなく事業パートナーと患者情報を共有できるが、情報の利用目的は健康や医療関連の機能向上に限るとしている。
グーグルは自社のブログで「医療団体は、厳しい個人情報保護と安全基準のもとで、グーグルを使って安全に患者の情報を管理できる」と強調した。医療団体にとってはグーグルのクラウドシステムを使って情報管理を効率化できる。
グーグルの持ち株会社のアルファベットは1日、腕時計型端末(スマートウオッチ)を手掛ける米フィットビットを約21億ドル(約2300億円)で買収すると発表した。フィットビットは心拍数や睡眠データを集められるサービスを提供している。グーグルは医療・健康分野における情報を収集するための投資を進めている。
2019/11/13 1:27 (2019/11/13 11:48更新)
https://www.nikkei.com/article/DGXMZO52103030T11C19A1000000/
引用元: http://egg.5ch.net/test/read.cgi/bizplus/1573613741/