米シェアオフィス大手のウィーワークを運営するウィーカンパニー社の企業価値を大幅に減少させたとして、同社の少数株主が、ソフトバンクグループ(SBG)の孫正義会長兼社長や、ウィー社創業者のニューマン氏らを相手取り、損害賠償を求める集団訴訟をカリフォルニア州の上級裁判所に起こしていたことがわかった。
訴状は11月4日付。ウィー元社員の少数株主は、ウィー社やニューマン元最高経営責任者(CEO)、孫会長らが、今年1月時点で470億ドル(約5兆円)だったウィー社の価値を、今秋には100億ドルを下回るまで目減りさせたと主張。孫氏らは「ニューマン氏に17億ドルの提供を約束する一方で、少数株主には何も与えず、不公正な価格で持ち株を売るように強いている」と訴えている。そのうえで、金額は明示しない形で、少数株主が被った損害を賠償することや、懲罰的な制裁金も科すよう求めている。(サンフランシスコ=尾形聡彦)
2019年11月9日11時41分
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