財務省が23日発表した2018年12月の貿易統計(速報、通関ベース)によると、輸出額から輸入額を差し引いた貿易収支は553億円の赤字だった。赤字は3カ月連続。中国向け輸出が大幅に落ち込んだうえ、液化天然ガス(LNG)などの輸入が増加した。
輸出額は前年同月比3.8%減の7兆240億円だった。減少は3カ月ぶり。減少率は16年10月(10.3%減)以来の大きさだった。中国向け半導体等製造装置や通信機が大幅減となり、中国向け輸出は7.0%減と3カ月ぶりに減少した。
輸入額は1.9%増の7兆793億円。9カ月連続で増加した。オーストラリアからのLNGや米国からの航空機類が伸びた。一方、中国からの輸入は6.4%減と6カ月ぶりに減少した。
対米国の貿易収支は5678億円の黒字で黒字額は6カ月連続で減少した。輸出は1.6%増、輸入は23.9%増だった。
18年12月の為替レート(税関長公示レート)は1ドル=113円12銭。前年同月に比べて0.6%円安・ドル高に振れた。
併せて発表した2018年の貿易収支は1兆2033億円の赤字だった。通年ベースの貿易赤字は3年ぶり。輸出入ともに増加したが、原油価格の上昇を背景に輸入の増加が上回った。輸出入ともに比較可能な1979年以降で過去2番目の高水準だった。
輸出額は前年比4.1%増の81兆4866億円だった。増加は2年連続。中国向け原動機などが伸びた。輸入額は9.7%増の82兆6899億円と2年連続で増加した。サウジアラビアからの原粗油やオーストラリアからのLNGが増加した。
対米国の貿易収支は6兆4548億円の黒字だった。黒字額は8.1%減と2年ぶりに減少した。輸出額は2.3%増、輸入額は11.4%増加した。
対アジアの貿易収支は5兆5446億円の黒字で黒字額は5.9%減少した。輸出額と輸入額はともに過去最大だった。対中国の貿易収支は3兆2843億円の赤字で、3年連続で赤字幅を縮小した。
〔日経QUICKニュース(NQN)〕
2019/1/23 10:21
日本経済新聞
https://www.nikkei.com/article/DGXLASFL23H65_T20C19A1000000/
引用元: http://egg.5ch.net/test/read.cgi/bizplus/1548214595/