[ソウル 22日 ロイター] – 韓国銀行(中央銀行)が22日発表した第4・四半期の韓国GDP速報値は季節調整済みで前期比1.0%増となった。伸び率は予想の0.6%を上回り、3期ぶりの大きさ。財政支出の拡大が寄与した。
ただ、輸出の弱さが経済成長見通しに影を落としている。
GDPは前年比では3.1%増となり、予想の2.8%増を上回った。伸びは第3・四半期の2.0%から加速し、5期ぶりの大きさとなった。
財政支出が前期比3.1%増と約9年ぶりの大幅な伸びとなり、建設・設備投資の増加につながった。
中銀当局者は「チップや電子機器の出荷が減少するなか、年末にかけての財政支出拡大が輸出への打撃を補った」と指摘した。
建設投資は1.2%増加。設備投資は3.8%増加し、6期ぶりの大幅な伸びとなった。
個人消費は1%増と前期の倍のペースで拡大した。
一方、輸出は2.2%減少。輸出に依存する韓国経済にとって引き続き最大のリスクとなっている。
GDPは2018年通年では2.7%増と、6年ぶりの低い伸びにとどまった。中銀の予想とは一致した。
ANZのエコノミスト、クリスタル・タン氏は「(韓国の最大貿易相手2カ国である)中国と米国の経済成長が2019年に鈍化が見込まれており、韓国の輸出セクターの見通しは厳しい」と指摘。「世界需要を巡る不確実性の高まりと世界のテクノロジーサイクルの成熟を背景に、民間投資は弱まる」との見方を示した。
中銀の当局者は、チップや電子製品の出荷が減少しているとし、「年末に向けた財政支出の増加は、輸出への打撃を和らげている」と述べた。
2019年1月22日 / 08:36
ロイター
https://jp.reuters.com/article/korea-gdp-idJPKCN1PF295
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