分子診断試薬を開発・製造・販売しているシージェン(Seegene)は、過去2カ月間、自社で製造しているコロナウイルス診断キットが世界約60カ国に累積1000万セット以上の輸出実績をあげたと20日、明らかにした。韓国最大規模、最大実績だ。
シージェンによると、現在まで韓国だけでなくドイツをはじめイタリア・スペイン・フランスなど主要欧州国家がシージェンの診断キットを主に使用している。イスラエルの場合、自国に必要な診断キット全量をシージェンに依存している。米国とカナダ・中東およびシンガポールなどアジア諸国、ブラジルやメキシコなど中南米国家に対する供給量も増加している。
シージェン側は「現在も米国に診断キットが輸出されているが、近く米食品医薬品局(FDA)から緊急使用許可(EUA)を受けることになれば本格的に米国輸出量が増える見込み」と明らかにした。シージェンは現在1週あたり300万セットを輸出しているが、来月は1週あたり500万セット(月間2000万セット)以上に物量を拡大する計画だ。先月初めの時点でシージェンの1週あたりの最大製造可能量は50万セット水準だった。シージェンはその間、世界各国から注文が殺到したことを受けて製造施設を大幅に拡充してきた。
チョン・ジョンユン代表は「自社で保有している人工知能試薬開発システムを利用して迅速かつ先制的に新型コロナ診断試薬を開発することができた」とし「最高の分子診断技術を代表する診断試薬を全世界に供給していており大きな誇りを感じている」と話した。
シージェンの診断試薬は2つの遺伝子を検出する競合会社とは違い、3つの目標遺伝子すべてを検出できるという特徴がある。このために精度が高い。また、単一チューブで構成されており、抽出から結果分析まで自動化されているので最も効率的な大容量自動化システムとして評価されている。
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