NEC、赤字の無線通信機器 撤退も視野
NECは27日、都内で2018年3月期の決算発表会見を開き、新野隆社長は赤字が続く無線通信機器事業に
ついて「機種を絞り込んで利益の高い製品に注力する」と語った。構造改革を進めて黒字化が難しい場合は
事業撤退も視野に入れる。新野社長は「数量ではなく、利益にこだわって販売する。徹底的な原価低減には
これまで以上に取り組む」考えを示した。
同社の2018年3月期連結決算(国際会計基準)は売上高にあたる売上収益が前の期比7%増の2兆8444億円、
営業利益が53%増の638億円だった。ただし、海外中心に展開する無線通信機器「パソリンク」は80億円程度の
赤字になっている。
パソリンクは基地局間を無線電波でつなぐ独自製品で、光ケーブルを敷けない地域でも短期間で通信網を
整備できる。ただ、中国の華為技術(ファーウェイ)が同様の製品で低価格攻勢をかけ、NECやスウェーデンの
エリクソンは苦戦している。
19年3月期は400億円の構造改革費用を盛り込み、営業利益は22%減の500億円を見込む。国内で3000人
規模の人員削減のほか、事業所の閉鎖を進め、収益力を高める。新野社長は「20年3月期は営業利益
1200億~1300億円を目指す」と述べた。
https://www.nikkei.com/article/DGXMZO2993953027042018X20000/
引用元: http://hayabusa9.5ch.net/test/read.cgi/news/1524897901/