2020年の世界経済についてジム・ロジャーズ氏が語った、曰く、日本には期待できなく、日本に関連する資産は何も持っていないという。
――2020年に東京オリンピック・パラリンピックが開催される日本に最も期待することは何でしょうか。
新刊で述べたとおりですが、2020年の日本は東京オリンピック・パラリンピックで盛り上がることにはなるでしょう。さまざまな経済波及効果が試算されているし、日本の景気にプラスになると考える人もいます。確かに表向きにはオリンピックのいい面もあり、道路は改装され、真新しいスタジアムができあがります。そうした事業に関わった人たちは一定の恩恵を得られるかもしれません。政治家もポジティブな成果をアピールするでしょう。
しかし歴史を振り返れば、オリンピックが国家にとってお金儲けになったためしがないことがわかります。一部の人に短期的な収入をもたらすことはあっても、国全体を救うことにはならず、むしろ弊害を及ぼします。結局のところ、オリンピックのせいで日本の借金はさらに膨らみます。やがてオリンピックが2020年に開かれたことをほんの一握りの人しか思い出せなくなるでしょう。
したがって、東京オリンピック・パラリンピックが日本再浮上の直接的なきっかけになるとは思いません。日本には少子化や膨大な借金など多くの問題が残されたままだからです。事実、投資先として見たときに、私は2018年秋に保有していた日本株をすべて手放しました。今現在は株であれ日本円であれ、日本に関連する資産は何も持っていません…
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https://president.jp/articles/-/32308
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