中国通信機器大手、華為技術(ファーウェイ)は7日、ハイテク機器の頭脳に当たる中央演算処理装置(CPU)を開発したと発表した。中国メーカーは半導体の多くを米企業から調達しており、自主開発が課題。米中貿易摩擦の影響が懸念される中、米依存から脱却し、基幹部品である半導体分野での競争力向上を目指す姿勢を示した。
新型CPU「Kunpeng920」はサーバー用で、英半導体大手アーム・ホールディングスのライセンスに基づきファーウェイが設計した。自社のクラウドサービスやデータセンターなどで使用する。
広東省深●(=土へんに川)市の本社で記者会見した徐文偉・取締役兼最高戦略マーケティング責任者は、競合他社の製品より電力効率などが大幅にアップし「業界最高性能」を実現したと強調。CPUを搭載したサーバーも同時に発表した。
ファーウェイを巡っては、孟晩舟副会長がカナダで拘束されたほか、日米などが安全保障上の懸念から同社製品の排除に動いている。会見に同席した同社幹部は「現地の法律を順守している」と改めて強調、将来の事業展開に「自信を持っている」と述べた。(共同)
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