【北京=多部田俊輔】中国インターネット検索最大手、百度(バイドゥ)は3日、自動運転の開発連合「アポロ計画」にトヨタ自動車が参加したと明らかにした。トヨタのノウハウを取り込みたい百度側と、中国政府の後押しで自動運転車を開発する百度と組むことで中国市場での足場を固めたいトヨタの思惑が一致した。
同日開催した百度の人工知能(AI)開発者大会で展示したアポロ計画の参加企業リストにトヨタが加わっていた。アポロは中国政府のAI開発の重要プロジェクトとの認定を受けており、現地での開発を進めるためにはアポロへ参加が必要だと判断した。
アポロは百度が2017年に主導して始動した自動運転の開発連合。独フォルクスワーゲン(VW)、独ダイムラー、独BMW、米フォード・モーター、ホンダのほか、米インテル、米マイクロソフト、米エヌビディアなど156社が参加している。日本の自動車メーカーではホンダに続いて2社目。
トヨタがアポロへの参加を決めたのは、中国国内で独自の開発体制を整備する狙いからだ。トヨタは16年に米国にAIの研究子会社を設立。今年4月には米ウーバーテクノロジーズが分社する自動運転部門への出資を決めた。米中のハイテク分野の覇権を巡る攻防が続く中、米国発の技術を中国でそのまま転用することが難しいため、現地で開発を完結させる。
これまで百度は北京市近郊の雄安新区の一般の車両が走行しない地域を中心に、人が運転に関与せずに目的地まで走行する「レベル4」の自動運転の走行実験を繰り返してきた。近く湖南省長沙市で自動走行するロボタクシーの運行を始める予定で、技術開発を加速する。
2019/7/3 11:00
https://www.nikkei.com/article/DGXMZO46888320T00C19A7EAF000/
引用元: http://egg.5ch.net/test/read.cgi/bizplus/1562122334/