5月25日に総務省が発表した2017年通信利用動向調査の集計結果によると、個人がインターネットを利用する機器はスマートフォンが54.2%を占め、PCの48.7%を初めて上回った。とりわけ、20代はスマートフォンが87.8%、PCが63.8%という大きな差が目につく。一方で、60代以上ではスマートフォンよりも、PCが上回っている。こうした傾向はすでに他の調査結果からも知られてはいたが、それが決定づけられたといえるだろう。もはや生活にはPCは不要になりつつあるのかもしれない。
一方、国内のPC出荷台数は対前年比2.2%増、タブレット出荷台数は870万台で回復基調にあるという調査結果がMM総研から発表されている。主に、法人用途が伸びていることが理由とされているが、個人の環境と法人の環境における傾向の違いが特徴的に表れた。「パーソナルなスキル」が「職場でも」生かせたというのがこれまでのPCの文化にあったが、今後はそういう考えも通じなくなってくる。
モバイルアプリケーションとコンテンツに関する分野では、モバイルニュースアプリの利用は増加を続けていて、すでに4683万人にまで達しているという(ICT総研調べ)。その成長率に鈍化は見られるものの、今後も伸び続けるという予測もあわせて発表している。その内訳として、いわゆるキュレーションアプリ(ポータル系アプリ)では、Yahoo!ニュース、LINEニュースがシェアの上位にある。
これまでの市場動向からも、個人にとって、スマートフォンがインターネットへアクセスのための機器の中心的存在であることはいまさら驚くべきことではないのだが、一方のPCは、もはや法人などにおける「事務機器」的な扱い、あるいはモバイルサービスやアプリの「開発環境」としてのポジションに向かっていき、個人が自宅でパーソナルに使う必要がなくなりつつあるのだろうか。今後のPC市場に成長の可能性があるとするなら、働き方改革などにより増加が見込まれているリモートワーク用機材としての用途か。
最後に蛇足ではあるが、大学生のLINE利用率の驚異的な高さには改めて驚く。もはや主要な通信手段になった。
https://internet.watch.impress.co.jp/docs/imreboot/news/1124618.html
引用元: http://egg.5ch.net/test/read.cgi/bizplus/1527673777/