マスクの代わりに…クリアファイルで顔ガード、3Dプリンター使い開発
新型コロナウイルスの感染拡大で、世界中の医療現場でマスクやゴーグルが不足する中、
大阪大と福井県鯖江市の眼鏡フレーム製造大手「シャルマン」が、クリアファイル(A4判)と
3Dプリンターを使って、顔全体を覆うフェースガードを開発した。設計図を無料で公開している。
内視鏡治療を研究する中島清一・特任教授(55)らが、身近なもので代用できるようにと考案。フ
レームには伸び縮みする樹脂を使い、3Dプリンターで1時間程度で作製できる。
クリアファイルを取り付ければ完成し、患者のせきやくしゃみで飛散する飛沫ひまつから顔を守る。
材料代は100~340円程度で済むという。
中島特任教授は「設計図のデータは世界中に瞬時に届く。柔軟な発想でウイルスとの戦いに挑みたい」と話す。
設計図は中島特任教授の研究室のホームページ(http://www.project-engine.org/)でダウンロードできる。