「ネットなら孤独じゃない」 いじめ、母の病気…中1を“ゲーム漬け”にした辛すぎる現実
中学1年生の時、沖縄本島に住むシンスケさん(25)=仮名=は、バスケットボールに熱中していた。
同級生、先輩ともうまくやっていたつもりだが、次第に練習相手がいなくなり、シューズをぬらされた。
身長140センチ台の小柄な体形、前歯がやや突き出た口元をからかう発言も耳にするようになり、楽しかった部活が次第に苦痛になった。
「何が悪いのか、自分には心当たりがなかった」
間もなく、学校からも足が遠のいた。ちょうどその頃、母親が「前頭側頭型認知症」という病を患った。
小学校教師だった母は、勉強を頑張るととても喜んだので、シンスケさんは期待に沿おうと努力した。
だが、母の体調は悪くなる一方。着替えや入浴といった身の回りのこともできなくなっていった。その姿を目にするのがつらく、悩みも深まった。
父親は看病に付きっきりになった。出勤前に子どもたちの食事を用意し、妻の介護も担う。
入院してからは早朝に家を出て、病院から帰るのは午後10時すぎ。
祖母がシンスケさんと姉2人の面倒を見たが、シンスケさんは「心配を掛けたくない」と、誰にも苦しい気持ちを打ち明けなかった。
学校に行くように見せ掛けて自宅にこもったり、ネットカフェに通ったりする日々が始まった。
自宅は2世帯住宅の2階。1階の祖母の家で朝食を取った後、「行ってきます」と伝え、向かったのはネットカフェ。
父親の財布からこっそり金を取り、開店から閉店まで10時間以上入り浸った。
はまっていたのはゲーム。シンスケさんは葛藤から目をそらすように没頭した。
父親が「外に行くよりは」とパソコンを購入してからは自宅にひきこもった。対戦型や冒険型のオンラインゲームにはまり、食事やトイレに行く時間も惜しんでパソコンの前に座った。
「喉が渇いても、水を取りに行くよりゲームをしたかった」と思い起こす。夜通し没頭し、眠りに就くのは早朝5時。早い時には午前9時には起きて、再び画面に向かった。
引用元: http://hayabusa9.5ch.net/test/read.cgi/news/1579998711/