https://www.nikkei.com/article/DGXMZO30440880T10C18A5CR8000/
(制度変更後のイメージ図)
人工知能(AI)やビッグデータの活用といった技術革新に対応できる工学系人材を育てるため、
文部科学省は大学の設置基準を改正し、工学部内の組織をより柔軟に編成できるようにする方針を決めた。
縦割りになりやすい学科より柔軟に運用できる「課程」の設置を促す。産業界から要請が強い工学分野で
先陣を切り、ほかの分野にも波及させたい考えだ。
工学系の高等教育については、文科省の有識者会議が2017年1月に議論を開始。文科省は議論を踏まえた
大学設置基準の改正案を中央教育審議会に諮ったうえで、6月にも施行し、19年度から運用する計画だ。
工学部は「機械工学」「電気工学」といった伝統的な学科編成で1つの分野を深く学ばせ、専門家を育ててきた。
一方でAIをはじめとした新技術が飛躍的に進歩し、従来の学科では対応しにくくなっている。
学科の新設や再編などで対応することもできるが、学科ごとに学生の定員を定め、学生数に応じた教員を置く必要がある。
改正案は学科の代わりに課程を置く場合、学部単位で学生の定員を定め、それに応じた教員の必要数を
満たせばよいことを明確にする。このため課程の設置はより柔軟になり、教員も課程をまたいで教育することができる。
大学院についても、同様の仕組みを取り入れる。さらに有識者会議が提言した学部・修士でカリキュラムに
連続性をもたせる「6年一貫性」の導入も可能だとする方針。卒論をなくすなどして修論に重点を置いたり、
学部で履修した内容を大学院では省いたりする取り組みを促す。
6年一貫性によってカリキュラムに余裕が出た場合は、工学以外の専攻分野を学んだり、
実務的経験を積んだりできるようにする。授業は工学以外の学部の教員や、実務経験者らが担当できるとし、
産業分野で幅広く活躍できる人材づくりに生かす狙いだ。
引用元: http://egg.5ch.net/test/read.cgi/bizplus/1526252302/