富士通は30日、英国発の小型コンピューター「ラズベリーパイ」を活用したメロン栽培の研究を埼玉県越谷市と共同で取り組むと発表した。ビニールハウスにラズベリーパイを3台設置して、温度、湿度、照度、二酸化炭素(CO2)濃度など栽培に関連する環境データを収集・解析。品質の高いメロンを安定して生産する方法の確立を目指す。
越谷市農業技術センター内に面積100平方メートルの試験用の温室を用意する。ラズベリーパイで環境データを収集し、クラウドに転送する。クラウド上でメロンの栽培環境、糖度や形などの品質、収穫量との関係を解析する。解析データから、あらゆるモノがネットにつながる「IoT」技術がメロンの水耕栽培に有効かどうかを検証しつつ、効果的な生産方法を確立する。
富士通がデータの収集・解析やシステムの運用を担当する。越谷市はデータをもとに水耕栽培のマニュアルを作成し、市内の農家や企業に提供する。
システムの構築にあたっては、データの漏洩対策に力を入れた。例えばラズベリーパイ内で動作するソフトの改ざんや不正なソフトの起動を防止するため、サイバーセキュリティー大手のトレンドマイクロのIoT向けセキュリティーサービスを利用する。
共同研究は当初、2020年3月31日までの予定。その後は1年単位で継続するかどうかを検討する。
https://www.nikkei.com/article/DGXMZO47942670Q9A730C1X20000/
引用元: http://egg.5ch.net/test/read.cgi/bizplus/1564463350/