ソフトバンクグループ(SBG、東京都港区)が東京国税局の税務調査を受け、4千億円超の申告漏れを指摘されたことがわかった。所有する企業の株をめぐって巨額の損失を計上したが、同国税局は損失額の一部を認めなかった模様だ。すでに修正申告したという。
数千億円規模の申告漏れは極めて異例で、過去最高額とみられる。ただ、修正申告後も損失が上回っていたため、追徴課税はなかったという。
関係者によると、SBGは16年9月に買収した英アームの株をファンドに出資するかたちで移した際、株の取得価格と時価評価額の差額分として巨額の損失を計上したという。だが同国税局は損失額の一部について計上を認めず、4千億円超の申告漏れを指摘した模様だ。
SBGは取材に対し、「損金算入の時期で見解の相違があり修正申告した。所得隠しのような脱税に関わるものではない」としている。
SBGは孫正義会長兼社長の率…
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