中略
■一人当たりの購買力GDPで見ると日本は世界28位
これでも十分に国民の豊かさを表現できない。「購買力平価でみたGDPの一人当たりのGDP」が重要になる。それによると、アメリカは7位とさらにランクを下げる。日本はどうか。世界で28位である。
中国に至っては73位にまで順位を落とす。人口が多いから、人口数で割ったGDPが少なくなるわけである。この数字から見る限り、中国が経済大国だというのは憚られる。規模が大きいから、国家予算の規模も大きく、軍事力強化や海外援助もできるのである。ただ、その分、国民に負担を強いていることになる。これが「超大国」中国のもうひとつの顔である。
お隣の韓国は24位で、日本より順位は上にくる。アジアで見ると、シンガボールが全体の第2位で、アジアでトップにランクされている。他のアジアの国では、香港が9位、台湾が14位であり、日本はアジアでは4位に過ぎない。日本は経済大国であるというのは、日本人の思い込みによる“幻想”である。世界と比較すると、日本人はそれほど豊かな生活を送っているわけではない。多くの日本人が持っている“自己イメージ”は修正すべきかもしれない。
■富の偏在こそが一番の問題
さらに問題なのは、国内における“富の配分”が公平に行われてい…
続きはソース元で
https://news.yahoo.co.jp/byline/nakaokanozomu/20210222-00223854/
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