東京都が10日に休業要請の対象とした業種にはインターネットカフェも含まれる。都内には自宅の代わりに
寝泊まりする「ネットカフェ難民」も多い。休業で居場所を失いかねず、支援者は早急な対応を求めている。
東京都大田区のネットカフェで暮らす警備員の男性(64)は10日、休業要請の対象と知り個室内のパソコンで
引っ越し先を探していた。約半年前から昼間は約1畳の個室で過ごし、夜間は警備のアルバイトをしている。
新型コロナの影響で最近は仕事のキャンセルが相次ぎ、月約4万円のネットカフェの利用料を支払うのが
やっとという。「ここが閉店したら居場所がなくなってしまう」と不安そうに話した。
都内のあるネットカフェでは「休業になるのか」「ここはどうなるのか」と尋ねる宿泊客が最近増えたという。
男性従業員は「ネットカフェを頼りにしている人は多い。急に追い出すわけにもいかず、今後どう対応するか、
店長も決めかねているようだ」と話す。
https://www.nikkei.com/article/DGXMZO57947730Q0A410C2CR8000/