アメリカの携帯電話会社大手、TモバイルUSと日本のソフトバンクグループ傘下のスプリントは1日、両社の合併手続きが完了したと発表しました。合併によってできる新会社はソフトバンクの子会社ではなくなることからスプリントが抱えていた多額の負債はグループから外れることになります。
発表によりますと新会社は「Tモバイル」のブランド名で事業を行い、経営権はTモバイルUSの親会社のドイツテレコムが持ちます。
新会社はベライゾン、AT&Tに次いで全米3位の携帯電話会社となり、今後、5Gと呼ばれる高速通信などに積極的に投資し、サービスを拡充するとしています。
おととし発表された両社の合併構想は、業界の競争を妨げるなどとして差し止めなどを求める動きがありましたが、ことし2月、ニューヨークの連邦地裁が訴えを退けていました。
ソフトバンクは、2013年にスプリントを買収しましたが、その後の業績の低迷などでスプリントの有利子負債が重荷となっていました。
新会社はグループの子会社ではなくなることから、ソフトバンクにとっては負担の軽減につながることになります。
2020年4月2日 8時05分
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20200402/k10012363601000.html