【杭州=松田直樹】中国最大のネット通販セール「独身の日」が12日深夜0時(現地時間)に終了した。最大手のアリババ集団の取扱高は過去最高の2684億元(約4兆1000億円)を記録した。取扱高の伸び率は前年比で25%となり、18年(26%)と同水準を確保した。毎年のように膨張を続けてきた独身の日だが、勢いには陰りも見え始めている。
「多くの新商品を独身の日向けに投入したことで消費者の支持を得られた」。12日午前0時すぎ、ネット通販部門のトップを務める蒋凡氏は満足げに語った。浙江省杭州市にあるアリババの本社内に設けられた特設会場には、張勇(ダニエル・チャン)会長兼最高経営責任者(CEO)など幹部が姿を見せ、大型モニターに映し出された結果を見守った。
今年は500億元(7500億円)に上る大規模な値下げを展開したほか、高額商品を購入する際に無利息で24カ月の分割払いを可能とするなど、なりふり構わない戦略で取扱高を伸ばした。業界2位の京東集団(JDドットコム)も取扱高は2044億元(約3兆1000億円)で過去最高となった。
また、今年は創業者の馬雲(ジャック・マー)氏が経営の第一線から退いて初めての独身の日となった。昨年は姿を見せた馬氏は現れず、後継者となった張会長兼CEOもあいさつすることなく、結果を見守るとすぐに会場を後にした。代わりに30代の蒋氏があいさつするなど、世代交代が進むアリババを印象づける1日ともなった。
2019/11/12 1:47
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引用元: http://egg.5ch.net/test/read.cgi/bizplus/1573510895/