「地頭(生まれつきの頭)」はほぼ存在しない
親から遺伝したものの中の優れた能力は「才能」と呼べ、もしそれが脳の大部分を占めたならその人は本当の意味で「地頭がいい」と呼べるかもしれないが、
この世のほとんどの「才能がある」と言われている人の「才能」は、ほとんど生まれつき遺伝したものではなく、大部分は幼少期の経験から来たものである
同じように、子供の頃勉強ができる人のほとんどは実際は「地頭(生まれつきの頭)」がいいのではなく「生まれた瞬間から経験してきた多くのものによって形成された頭」がいいのである
子供は大人ほど経験値が多くない分大人よりか少し遺伝要素が能力に大きく影響するかもしれないが、それでもほとんどは経験で決まる
また、決して高学歴というわけではないが頭がいいと感じた人のことを「地頭がいい人」と呼ぶ人がいるのは、
学歴社会が生んだ若干の「頭がいい人→高学歴」(ここで言いたいのは「高学歴→頭がいい人」ではない)という認識に対するものであり、「頭がいい」とは区別して「地頭がいい」と呼んでいるものである
ただ、その人は実際は「地頭がいい人」ではなく、せめて(高学歴ではない人は頭がいい人ではないという一部の認識はさておき)「受験勉強はできなかったが頭がいい人」なのである
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