世界最大手のECサイトを展開するAmazonは、世界各地に広大な自社倉庫を所有して配送過程をスムーズにしています。そんなAmazonの倉庫内にある製品全てが売れるわけではなく、膨大な量の売れ残りが発生して問題となっていますが、Amazonは「マーケットプレイス上のサードパーティ企業が販売できなかった売れ残り製品を、捨てるのではなく慈善団体に寄付するプログラム」を発表しました。
Amazonが発表したのは「Fulfilled by Amazon Donations(FBA Donations)」と呼ばれるプログラムです。このプログラムは、Amazonの物流拠点に商品を預けるFulfillment by Amazon(FBA)に加入している売り手が、処分したい売れ残り製品をAmazon経由で簡単に慈善団体へ寄付できるというもの。
FBA Donationsは売れ残り製品をアメリカの慈善団体や、Barnardo’s・Newlife・Salvation Armyといったイギリスの慈善団体に寄付すると説明しています。このプロセスでAmazonは、企業が不要な製品を慈善団体に寄付する活動を支援する、Good360という団体と協力しているとのこと。
これまでAmazonでは、サードパーティの売り手が販売できなかった製品を捨てていたと伝えられており、多くの製品を廃棄するAmazonの姿勢を非難する動きもありました。2019年5月には、CBS NewsがイギリスとフランスのAmazon倉庫が大量の製品を廃棄していると報じており、フランスでは2018年だけで300万台ものテレビが廃棄されたそうです。
Amazonの慈善寄付部門長を務めるアリス・ショーベ氏は、「製品を必要な人々の手に渡すことは、生活を変え、地域コミュニティを強化します」と述べ、FBAを利用する売り手に慈善寄付プログラムを提供できることをうれしく思うとコメント。
FBA Donationsは2019年9月1日からアメリカおよびイギリスで開始される予定となっており、マーケットプレイス上で製品を販売するサードパーティ企業にとって、廃棄品の寄付はデフォルトのオプションとなります。Amazonの目標は廃棄物を減らし、企業がより環境に優しく安価に売れ残りの在庫を処分できるようにすることだそうです。
https://gigazine.net/news/20190815-fulfilled-by-amazon-donations-program/
引用元: http://egg.5ch.net/test/read.cgi/bizplus/1565862735/