【タパチュラ(メキシコ南部)=外山尚之】中国の通信機器最大手、華為技術(ファーウェイ)は8億ドル(約850億円)を投じ、ブラジルのサンパウロ州に新工場を建設する。次世代通信規格「5G」の基地局などを製造するとみられる。トランプ米政権は友好国に対し、5G分野から同社の排除を求めているが、ブラジル政府は雇用創出につながるとして従わない意向を示していた。
サンパウロ州のドリア州知事が9日、上海を訪れ、ファーウェイの幹部と会談し明らかにした。2022年までに新工場を建設するほか、研究機関も設置するという。ドリア氏は「5Gは進化ではなく、革命だ。遠隔医療や教育、公共安全に使われることになる」と歓迎した。
ブラジルでは20年に5G向けの周波数を割り当てるオークションを実施する予定。ブラジルのモウラン副大統領は6月、「我々は誰も規制するつもりはない」と述べ、5Gインフラからファーウェイを排除しない方針を明らかにしている。
米国から圧力が強まる中、ファーウェイは欧州各国への投資を表明するなど、米国以外で事業を拡大することで米国の制裁の影響緩和を狙っている。
2019/8/10 1:57
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引用元: http://egg.5ch.net/test/read.cgi/bizplus/1565384989/