日本の富裕層世帯率が2%ほどなのに対して、米国の富裕層世帯率は5.5%(アメリカの世帯数と先ほどのBCGのデータから算出)。2倍以上の差がついています。世界一富裕層の世帯率が高いスイスともなると、13.5%。人口比で日本の6倍も富裕層がいる国ということになります。経済規模を考えれば、日本は富裕層が少ない国とすらいえるのです。
米シンクタンクのタックス・ファウンデーションが2015年に発表した各国の相続税率調査によると、OECD加盟国の相続税率ランキングで日本の55%は世界1位。OECD加盟国の単純平均は15%にすぎないそうです。
「富める者が持たざる者を助けるのは当然だ」という意見もあるでしょう。そこを議論するつもりはありません。しかし、世界的に見ても日本はどこまでも富裕層に厳しい国であることは間違いありません。そしてそんな日本に嫌気がさし、海外に移住する富裕層が多くいるのも事実です。
https://diamond.jp/articles/-/141511
続きを読む