米のファーウェイ規制、既存製品保守などに3カ月の猶予期間
https://jp.reuters.com/article/huawei-tech-usa-license-idJPKCN1SQ2DR
テクノロジー2019年5月21日 / 07:41 / 14時間前更新
[20日 ロイター] – 米商務省は20日、中国の通信機器大手、華為技術(ファーウェイ)[HWT.UL]が既存ネットワークの保守や既存のスマートフォン向けのソフトウエア更新を行えるようにする一時的な措置を発表した。
ファーウェイの既存顧客を支援するための措置で、米政府が前週発表した同社への規制を緩和するものとなる。一時的措置は8月19日まで認められる。新たに製品を製造するために許可を得ることなく米企業から部品を購入することは引き続きできない。
ロス商務長官は声明で、新たな措置はファーウェイの機器に依存している通信プロバイダーに他の方策を立てる時間的猶予を与えることが目的だと説明した。
今回の措置は、ファーウェイのサプライチェーンの変化が同社の顧客に直接、意図しない大きな影響を及ぼす可能性を浮き彫りにしている。
商務省の元当局者でワシントンの弁護士であるケビン・ウルフ氏は「(措置の)狙いはインターネットやコンピューター、携帯電話のシステムが機能停止に陥るのを防ぐことのようだ」と指摘。「これは降伏ではなく、(システムの)維持管理だ」と語った。
商務省は新たな措置の導入期間を90日間から延長するかどうか検討する方針を示した。
ファーウェイは現時点で取材に応じていない。
米商務省は16日、米政府の許可なく米企業から部品などを購入することを禁止する「エンティティーリスト」にファーウェイと関連68社を追加した。
ロイターは17日、政府報道官の話として、ファーウェイ製品を保有する企業や個人が通信ネットワークや通信機器の信頼性を維持するための時間を確保できるよう、商務省が一時的な措置を検討していると報じていた。
また19日には、米アルファベット(GOOGL.O)傘下のグーグルがファーウェイとの取引について、オープンソース・ライセンスで公開されている場合を除き、ハード、ソフト、技術サービスの提供が必要なビジネスを停止したと報じた。
グーグル関係者はロイターの報道の内容を確認した上で、グーグルのアプリが既に搭載されたファーウェイ製スマホの利用者は引き続きグーグルが提供するアプリをアップデートすることが可能だと述べた。
商務省の措置に関するグーグルのコメントは得られていない。
商務省が20日に発表した一時的な措置は、近年ファーウェイ製機器を購入した地域のインターネットプロバイダーや携帯電話サービスプロバイダーなどへの影響を和らげる可能性がある。
*内容を追加しました。
引用元: http://egg.5ch.net/test/read.cgi/bizplus/1558453906/