【ニューヨーク=清水石珠実】米通信大手ベライゾン・コミュニケーションズは3日、次世代の高速通信規格「5G」に対応した携帯通信向けサービスを米2都市の一部で開始したと発表した。スマートフォン(スマホ)向けの5G通信網の商用化は世界初となる。当初は11日に開始する計画だったが、韓国でのサービス開始に先駆けるためほぼ1週間前倒しした。
韓国の通信大手KTが2日、類似のサービスを5日に始めると発表していた。通信速度が現在の100倍となる5Gの実用化には幅広い分野で産業力を高める効果が見込めるとの期待が高く、各社や国家間での競争が激しくなっている。ベライゾンは安定した通信網の提供で定評があり、米携帯業界では首位の地位にある。2月には年内に30都市で5Gサービスを始める目標を明らかにしていた。
ベライゾンが3日に5Gサービスを始めたのは、イリノイ州シカゴとミネソタ州ミネアポリス。利用可能エリアは中心部の一部と限定的だ。利用者が5G網の圏外に出ると自動的に4G網に切り替え接続するという。
現時点で使える機種はモトローラ製「Moto Z3」(240ドル=約2万6700円)の1種類のみで、追加で専用機器(約200ドル)を装着する必要がある。データ容量が無制限となる料金プラン(月額75ドル程度)に契約している利用者は、追加で10ドル払えば5Gサービスを使える。
シカゴの推定人口は約271万人、ミネアポリスは約42万人。それぞれシカゴは航空大手「ユナイテッド航空」、ミネアポリスは小売業「ターゲット」などが本社を構える米国有数の中核都市として知られる。
2019/4/4 4:47
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引用元: http://egg.5ch.net/test/read.cgi/bizplus/1554325735/