ソフトバンクグループ(SBG)は4月に5000億円の普通社債を発行する方針だ。日本企業による個人投資家向け社債では過去最大となる。野村証券、大和証券など11社が引き受けて個人に販売する。調達資金は既発債の償還資金に充当する予定だ。金利の低下傾向が強まるなかで、高めの利回りを求める個人の需要をとらえ、社債による大規模な調達を継続する。
SBGが1日に関東財務局に提出した発行登録書で明らかになった。今回発行するのは円建ての普通社債。単発の円建て社債としては機関投資家向けを含めて日本企業で過去最大の調達となる。償還期限は2025年4月の6年物で、利率は年1.3~1.9%の間で12日に決定する。申込期間は15~25日を予定している。
SBGの後藤芳光・最高財務責任者(CFO)は今回の調達の狙いについて「1%を超える利率を提供することで、個人の投資ニーズに引き続き応えていきたい」としている。
調達資金は2014年5月に発行した年限5年の個人向け社債(3000億円)の償還などにあてる。9月にも4000億円の社債償還を控えているが、返済資金については「投資家の需要を見極め、社債による調達や手元資金の活用など柔軟に考えていく」(SBGの後藤CFO)方針だ。
相次ぐ買収・出資で資金需要が旺盛なSBGは、17年3月に4000億円、18年6月に4100億円を発行するなど戦略的に個人向け社債を活用してきた。これまでの調達総額はのべ約4.5兆円にのぼる。
SBGの長期債格付けは日本格付研究所が投資適格のシングルAマイナス。S&Pグローバルは投機的水準のダブルBプラス格となっている。国内の機関投資家は格付けが高くない社債に投資できる層が限られるため、巨額調達のハードルが高い。そのため、SBGは高い需要が見込める個人向けに社債を発行する。
長引く低金利で運用難に悩む個人投資家にとってSBG債の高い金利水準は魅力的だ。過去の発行時は応募が殺到して急きょ発行額を増やしたこともある。国内運用会社のファンドマネジャーは「知名度の高さが個人投資家の人気を支える一因になっている」とみる。
https://www.nikkei.com/article/DGXMZO43186130R00C19A4EE9000/
引用元: http://egg.5ch.net/test/read.cgi/bizplus/1554126532/