厚生労働省が公表する「毎月勤労統計」の不正調査問題に絡み、政府・与党は、2018年1~11月の「実質賃金の参考値」について当面は公表しない調整に入った。
野党は実質賃金の伸び率が同期間の「9カ月で前年同月比マイナスになる」との独自試算を示し、根本匠厚労相は5日の衆院予算委員会で事実上これを追認する答弁をしたが、「再集計するのは困難」として公表には消極的な姿勢を示していた。
同省関係者によると、この実質賃金の参考値について再集計していないが、野党の試算と「近い数値の可能性はある」という。政府が公表をためらうのは、野党が「アベノミクス偽装」と追及する根拠を公式に認めることを回避する狙いもあるとみられる。
毎月勤労統計は…
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https://mainichi.jp/articles/20190206/k00/00m/010/290000c
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