Macintoshは当時、マウスで操作するグラフィカルユーザーインターフェース(GUI)を備えるコンピュータとして2495ドルで発売された。発表の際、蝶ネクタイ姿で登場したSteve Jobs氏が指摘したとおり、コンピュータグラフィックスや特にデスクトップパブリッシング(DTP)における標準的な制作環境となり、今日にも通じるMacに対するクリエイティブに強いイメージを作り上げることにもなった。
35年前の初代Macintosh発表について、Tim Cook CEOはTwitterで祝福のメッセージを公開した。
2016年頃から「Mac軽視」の批判も絶えない。Appleの現在のビジネスモデルはiPhoneに偏重しており、売上高は6割に上る。Apple Watch、Apple Pay、Apple Musicなど、iPhone以外のさまざまな製品やサービスは、iPhoneのために作られており、iPad、MacもiPhoneとの連携が重視されている。
Macは、Intelチップを採用して登場した2008年のMacBook Air、2010年に行ったMacBook Airのモデルチェンジによって、「高い」というイメージの払拭と、クリエイティブだけでなくオフィスや教育市場での強さを見せるようになった。
しかしいまのAppleは、Microsoftが展開しているSurfaceシリーズのような「新しいPC像」や、ハイスペックを追求するゲーミングPCといった現在のコンピューター市場のトレンドにのれているとは言えない。そうした状況が「Mac軽視」の批判となって現れている。
Appleはここ2年ほど、Macのアップデートを積極的に行ってきた。2016年10月にフルモデルチェンジを行ったMacBook Proは、2017年6月にプロセッサのアップデート、2018年7月にはプロセッサーとともにキーボードの信頼性を高めるハードウェア的なアップデートも行った。
2017年末にはハイエンド一体型デスクトップとなるiMac Proを登場させ、2018年10月にはMacBook Airの久々の刷新、そして最も意外性が高かったMac miniの大幅なパフォーマンス強化が行われた。2019年も、MacBook Pro、MacBook、iMac、iMac Proといったラインアップ広範にわたるアップデートが期待できる。
2018年の世界開発者会議(WWDC)では、Mac App Storeの全面改装を行い、iPhone向けApp Storeのような特集記事が展開されるようになった。またサブスクリプションアプリの強化も行っており、Microsoft OfficeもMac App Storeに登場している。
Macは依然としてタッチパネルを採用せず、iPadとの差別化を明確に行っている。むしろAppleからすれば、コンピューターのメインストリームはiPadであるとのメッセージも送り始めた。そうした中で、Macがどのような位置づけになっていくのか、依然として不透明ではある。
2019年以降、iPhoneの販売台数は下落に転じるとみられている。今一度、Appleは各製品カテゴリの成長について精査するタイミングに来ており、Macは中でも最も有望な「再成長株」と位置づけられるはずだ。
https://japan.cnet.com/article/35132130/
引用元: http://egg.5ch.net/test/read.cgi/bizplus/1549104205/