東京都と都の教育委員会が教育政策の意見を交わす総合教育会議が開かれ、AI=人工知能の研究者がAIに仕事を奪われないため、中学校の卒業時に少なくとも教科書を読めるようにすることが、これからの公教育の最重要課題だと訴えました。
東京都庁で開かれた都の総合教育会議には、小池知事や教育長、それに教育委員などが出席し、AI=人工知能の技術開発が進む中で、子どもたちの「読解力」をどのように育てていくかについて意見が交わされました。
会議では、東京大学への合格を目指す人工知能の開発に携わった国立情報学研究所の新井紀子教授が意見を述べ、「人は意味を理解するというAIにない能力がある。しかし、読解力が低くて教科書を読めない子どもは、学習の方法もわからず、結果として、AIに仕事を奪われかねない」と指摘しました。
そのうえで新井教授は、中学校の卒業時に少なくとも教科書を読めるようにすることが、これからの公教育の最重要課題だと訴えました。
これを裏付けるように出席した都立高校の教員も、テストの問題文を理解できず、数学の問題に正解できないケースや、知っている単語の数が不足しているため、問題文の一部を読み飛ばすなどして解答してしまうケースなど、読解力に課題にある子どもが相次いでいることを報告していました。
東京都と都の教育委員会は、23日の意見を今後の教育政策に生かしていくことにしています。
2018年8月23日 16時47分
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20180823/k10011587801000.html
引用元: http://egg.5ch.net/test/read.cgi/bizplus/1535061336/