個人間で中古品などを売買するフリーマーケットアプリ最大手のメルカリが19日、東京証券取引所の新興市場マザーズに上場する。公開価格は仮条件の上限となる1株3千円で、時価総額は今年上場する企業で最大級の約4千億円の見通し。最大630億円の調達資金は、米国を中心とする世界展開に主に投じるとみられる。日本発ではほぼ例がない世界で成功するアプリとなるか注目が集まる。
山田進太郎会長が世界中で通用する個人間売買のアプリを目指してサービスを始めたメルカリは、国内ではアプリの利便性の高さなどから先行していた競合を追い抜き、フリマアプリ最大手となった。年内にも、各種サービスの売買代金を変換したポイントを使ってインターネット上や実店舗で決済する金融サービス「メルペイ」も始める。
国内事業が好調なことから売上高は順調に推移。平成28年7月から29年6月末までで前期比80%増の220億円で、30年6月末までの1年間も350億円超となる見通しだ。
一方で苦戦しているのが、世界展開で鍵を握る米国事業だ。直近の3月末までの3カ月間の流通総額は60億円と日本の930億円と比べ大きな差がある。日本と共通だったアプリのロゴやシステムなどを米国独自のものに変更。広告費用も大量に投入し、米国でも最大手を目指す。小泉文明社長は「全米1位か1位でないかは世界展開を目指す上で、集まってくる人材のレベルや企業価値の点で全然違う」と強調する。
今後も国内で稼ぎ、米国に投資する方針だが、国内でも課題はある。競合の楽天やヤフーなどの大手も追い上げているほか、現金や盗品といった不正出品対策や個人情報登録の義務化など法令順守体制の整備は不可欠だ。サービスやアプリの多様化は、特長である使いやすさを損なう危険性も伴う。メルカリが国内外で順調に成長するかは、予断を許さない。
2018.6.17 22:07
https://www.sankeibiz.jp/business/news/180617/bsj1806172207001-n1.htm
引用元: http://egg.5ch.net/test/read.cgi/bizplus/1529262793/