摘発された1人・デザイナーの「モロ」さんが、「他の人に同じ経験して欲しくない」と、自らのブログで詳しい経緯を説明し、話題を集めている。モロさんはCoinhiveに可能性を感じ、自前のWebサイトに1カ月超設置した結果、家宅捜索を受け、罰金10万円の略式命令を受けたという。だが、捜査の経緯に疑問を覚え、略式命令に異議を申し立てる刑事裁判を起こすことにしたという。
(注:元記事にはブログのURLもリンクされていますが、係争中の案件と言うことも加味してここでは掲示しません。気になる方は元記事から飛んで下さい)
ブログより
□賛否両論、Coinhiveとは?
Coinhiveは、専用のJavaScriptコードをサイトに埋め込むと、そのサイトを閲覧した人のPCのCPUパワーを使い、仮想通貨「Monero」を採掘。採掘益の7割が、サイト運営者に配分されるサービスだ。
「Webサイトから押しつけがましい広告を排除し、代替手段になること」を目的に開発したと開発元のCoinhive Teamはうたい、国連児童基金(ユニセフ)も寄附を募るための方法として導入するなど、サイト収益化の新たな可能性として注目される一方、「同意を得ずに閲覧者のCPUを使うならマルウェアで、迷惑だ」と批判も根強い。
Coinhiveトップページより
□1カ月超導入、実質収益はゼロだが……突然の家宅捜索
モロさんは、「広告あふれる現状のメディアのあり方に疑問を感じていた」ため、2017年9月下旬、「広告をなくしてユーザー経験(UX)を良くするための取り組み」として、自前のWebサービスにCoinhiveを設置した。だが「設置したなら閲覧者の同意を得た方が良い」などと指摘を受け、11月上旬に削除したという。Coinhiveからの収益は1000円未満程度。振り込みは約5000円からなので「実質収益は0だった」という。
今年2月上旬になって突然、神奈川県警から「捜査に協力を」と電話があり、礼状を見せられて10時間にわたる家宅捜索を受けたという。その中の問答で「どうやらCoinhiveが原因らしい」と判明。デスクトップPC1台、ノートPC1台、スマートフォン1台が押収されたという。
3月上旬に県警の取り調べを受け、警官から「全ページでCoinhiveを動作させるためにhead内でスクリプトを読み込んだね?」などとんちんかんな決めつけを受けたり、「反省してんのか?」「反論してんじゃねぇよ!」など威嚇するような警官もいたと述懐。取り調べ後に、デスクトップPC以外の押収品は返還されたが、デスクトップPCは後日、OS含む全データを削除された上で返却されたという。
さらに、3月下旬には検察庁で取り調べを受け、罰金10万円の略式命令を受けたという。
>>2 へ続く
2018年06月12日 12時17分 公開
ITmedia NEWS
http://www.itmedia.co.jp/news/articles/1806/12/news078.html
引用元: http://egg.5ch.net/test/read.cgi/bizplus/1528864854/