Windowsが起動しない
5月14日、帰宅すると商品が届いていた。あまりの早さに驚いたが、口コミを見ると注文したA社は配送の早さに定評があった。千葉県内にある数千坪の倉庫から、注文があるとすぐに配送を始めるそうだ。
帰宅したのが遅かったので、翌日会社に持って行き、自席で商品を開封した。早速本体を取り出して電源をつなぐと、何だかとても熱い。ファンの音もとにかくうるさい。心配になって画面を開くと、再起動を求めるメッセージが出ていた。しかし何度再起動してもWindowsは立ち上がらない。それどころか、異常を知らせるブルースクリーンしか表示されなくなってしまった。
洒落でなく筆者も青くなり、PCに詳しい同僚のY記者とT記者に見てもらった。2人ともGPD Pocketの所有者である。するとしばらくして返ってきた言葉は「初期不良ですね」。え?今度は頭が真っ白になった。
動揺をよそにY記者は続ける。「BIOSの設定を変えて試しましたがダメでした。交換ですね」。なんて不幸な巡りあわせだ。筆者は早速、購入したA社にメールした。正常な商品と交換してもらうためだ。
「返品・交換はできません」
ところが「初期不良のようです。交換手続きはどうすればよいですか」といった趣旨のメールを送ると、想定外のメールが返ってきた。書かれていたのは開封後の返品は認められないこと、そして初期不良は当店ではなくメーカーに直接連絡してほしいという内容だった。メーカーが初期不良と認めた場合に限り、A社が交換に応じるという。その際は、初期不良を認定したメーカーの担当者名、電話番号、日時を連絡の上、商品を返送するよう指示された。
皆さんはどう思うだろうか。はっきり言って筆者は怒りを覚えた。なぜ初期不良品をつかまされた被害者が、わざわざメーカーに商品を配送して確認を求める必要があるのか。使用中の不具合ではなく、あくまで初期不良である。販売店にある正常品の在庫と交換してくれれば済む話だ。A社にその不満をぶつけると、サイトに掲載されている初期不良ガイドラインの文面をコピペしたメールが送られてきた。心ないチャットボットが相手なのか。
保証書には中国の住所と電話番号
不運としか言いようがない。仕方なくメーカーに連絡することにした。ところが保証書の連絡先を見ると、中国・深?の住所と電話番号しかない。まさか中国に連絡して国際郵便で初期不良品を送らなけばならないのか。どれだけ手間と時間がかかるのか。怒りを通り越して途方に暮れた。
待てよ、もしかするとネット上に日本語のサポート窓口があるかもしれない。そう思って検索すると、GPD supportedと書かれた日本語サイトが出てきた。あるじゃないか。早速状況をフォームに書き込んで送信した。返事はすぐに戻ってきた。が、気になることが書かれていた。
「ご購入された製品には、弊社(〇〇〇株式会社)発行のユーザーガイドが同梱されていましたでしょうか。もし、同梱されていなければ、A社様にお問い合わせいただけますようお願いいたします」
保証書がユーザーガイドを兼ねていたが、ユーザーガイドにはその代理店名はなかった。残念ながらこのサポートは受けられない。ただ、別の代理店経由かもしれないと思い、A社に代理店名を聞いた。すると、メーカーに直接連絡してくださいという返信。筆者はここで、購入したのが並行輸入品だとようやく気付く。安さゆえのリスクだったのだ。
アマゾンで買えばよかったのに
「アマゾンだったらすぐに交換してもらえたかもしれませんね」。翌日同僚の2人に状況を話すと、T記者が傷口に塩を塗った。確かにそうかもしれない。アマゾンは楽天市場のようなショッピングモールでなく、自ら在庫を持つ販売店でもある。おそらく大手家電量販店のように、初期不良交換の対応も可能だろう。
http://tech.nikkeibp.co.jp/atcl/nxt/column/18/00138/052200072/
引用元: http://egg.5ch.net/test/read.cgi/bizplus/1527595294/