マレーシアのマハティール新政権は、国の債務額が従来の公表値を大幅に上回る1兆リンギ(約28兆円)超に上ると明らかにした。
ナジブ前政権が汚職などで債務が膨らんだ実態を粉飾していた疑いが強まった。新政権は財政再建を急ぐが、消費税の廃止決定で財源は細っており、健全化のハードルはさらに高まる。
リム・グアンエン財務相が記者会見で「隠し債務」の実態を示す文書や口座が見つかったと説明した。リム氏は「前政権は国民を欺き、国会にも虚偽の財政状況を報告していた」と批判した。
マレーシア中央銀行の従来の発表によると、2017年末の政府債務は6868億リンギ。新政権が把握した1兆リンギ超とは3千億リンギ以上の開きがある。粉飾が事実ならば同国から資本が流出する引き金になる可能性もある。
https://www.nikkei.com/article/DGXMZO3088301023052018MM8000/
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