2019年卒生の就活では、業界選びに異変が起きているという。
HR総研が2018年3月に楽天「みん就(みんなの就活活動日誌)」と共同で行ったアンケート調査結果の中から、「志望する業界」と「就職したくない業界」を紹介してみたい。
その結果、「志望する業界」は文理の違いが大きく出ている反面、「就職したくない業界」では文理の違いは少ないことがわかる。
■メガバンクが「不人気業界」の上位に
まず、就職が避けられている業界を見ると、文系は「メガバンク、信託銀行」がトップで、2位「外食」、3位「地方銀行、信用金庫」、4位「外資系金融」、5位「生命保険、損害保険」と続く。
理系は「外食」がトップで、2位「メガバンク、信託銀行」、3位「外資系金融」、4位「生命保険、損害保険」、5位「地方銀行、信用金庫」の順位になっている。
気が付くことが3つある。まずメガバンクが「志望したくない業界」に入り、文系の1位、理系の2位となっている。「志望する業界」でもメガバンクは、文系11位、理系20位にとどまっている。かつてメガバンクは、人気業界の代表格だったが、大きな変化だ。
この原因は容易にわかる。メガバンクが業務を大幅にデジタル化し、窓口業務の効率化を打ち出したからだ。支店・出張所を統廃合し、従業員数も圧縮すると公表している。2019年卒からの採用数も大幅に削減。特に一般職を志望する女子学生は、これまでメガバンクを目指す人が多かったが、今年は大幅に減ると思われる。
次に分かるのは不人気業界のトップ5の顔ぶれが文系も理系も同じだということ。6位以下はかなりばらつきがあり、嫌う学生もいれば、そうでない学生もいる。しかし、トップ5は共通して、「学生が敬遠している」といえる。
3つめは、そのトップ5のうち、4業界が金融・生損保で占められていること。勤務条件や待遇面が比較的よくない、外食産業に行きたくない学生が多いことは想像できる。しかし、金融・生損保業界は就職人気ランキングに上位に入る、人気業界だったはずだ。しかし、メガバンクが構造変革に取り組むというニュースを読んだ学生が、金融・生損保離れを起こしたのかもしれない。
以下ソース
https://toyokeizai.net/articles/-/220020
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