2022年夏に中国地方で、自前の値引きシールをスーパーマーケットで勝手に貼り、セルフレジを通す万引きを繰り返した男が窃盗罪で逮捕された。2023年夏には関西地方で、パート従業員の女性が勤務先のスーパーで半額シールを勝手に貼り母親に購入させようとして逮捕された。罪を犯してしまっては元も子もないが、値引きや半額シールは最近、フードロス削減よりも生活防衛のために手に取る買い物客が増えている。人々の生活と社会の変化を記録する作家の日野百草氏が、半額シールをめぐる最近の様子をレポートする。
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「使えるお金が減っていますし、物価高は店としてはどうすることもできません。私も含めて生活の危機が迫っていることを、現場にいると感じます」
都内のスーパーマーケット、夜9時をまわりいつもの「半額シール」が貼られようとしていた。筆者は定期的にこの場面を取材している。店側の協力あってこそだが、50代の店舗スタッフは「生活の危機」とまで語る。
「もう今年に入ってどれだけ値上げしたかわからない。いままでこれほど値上げした経験はありません。何もかも高いなと、自分の店でも思いますよ…
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https://news.yahoo.co.jp/articles/da02613042dd8e597ab47a65776e70c41d819cea
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