3月に福島であった「こども政策対話」で気になる発言があった。中学生から首相を目指した理由を問われ、岸田氏は「日本で一番権限の大きい人なので」と答えた。知りたかったのは恐らく、「何をしたくて首相になったか」だろう。
問題を解決するには権力が要るとの思いで岸田氏は述べたのかもしれない。だが解散権の扱いと発言がどうしても重なってしまう。
戦後保守政治の中枢を歩んだ宮沢氏は「権力はよほどのことがない限り使わない方がいい」と語っていた。薫陶を受けたからこそ岸田氏は先の総裁選で「丁寧で寛容な政治」を掲げたのではないか。今と国内外の情勢は違えど、あの日の握手を思い返してもらいたい。
https://news.yahoo.co.jp/articles/bf55bafa2043d137fef4d466fc4a5df9df3aaf78
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