捜査関係者によると、山上容疑者は事件前日の7日夜、岡山市北区のホールで開かれた自民党候補の個人演説会の会場を訪れたと供述。手製の銃などを持参したとみられるが、会場の警備体制を確認し、襲撃しなかったという。
陣営関係者によると、安倍氏がホールで応援演説をしたのは10分ほどで、会場には座席数約1700席を上回る約2300人が集まっていた。主催者側は来場者に名前や住所を記帳させていたほか、岡山県警の警察官や警視庁の警護員(SP)らが警戒にあたっていた。手荷物検査やボディーチェックは行われていなかった。
調べに、山上容疑者は「とにかく殺そうと思って、遊説先をつけ回していた」と供述。複数の会場を訪れてタイミングをうかがっていたとみられ、奈良以外の会場では「武器を持って近づくことができなかった」と述べているという。
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