武田 立憲民主党が政権を担当するとしたら、新型コロナウイルス感染症対応は、どこが変わりますか。
枝野 まず徹底した感染抑止のためにあらゆる資源を投入します。例えばニュージーランドで成功しているゲノム解析は、日本でほとんど進んでいません。PCR検査も民間で私費でおこなわれている検査は、非常に広がっていますので、そうした皆さんにも協力を求めていくことは十分可能です。しっかりと国民の皆さんの理解を得られるかたちで徹底して感染を抑え込む。実際にニュージーランドや台湾では国内での感染がゼロという状況を長く続けています。これさえできればマスクをせずに安心して会食にも旅行にも行ける、こういう状況をつくるための感染抑止を徹底しておこないます。
武田 感染を抑えて命を守る、経済を回して仕事や暮らしを守る、非常に難しい舵取りが求められると思いますが、枝野さんはどうバランスをとられますか。
枝野 そのバランスという考え方が間違っているということです。つまり、経済を活発にすれば感染は広がるという相関関係にあるわけですから、まずは、感染をゼロに限りなく近づける。幸い日本はニュージーランドや台湾と同じような島国です。水際対策さえしっかりすれば国内で封じ込めれば、マスクや旅行に行くなとか、こうしたことは、全部、取っ払えるんです。まずは徹底して感染を抑えること、それが最大の経済対策です。その間は、いかに事業を支えるか、暮らしを支えるか、災害対策のような考え方で実際に地震や津波で避難されている方は生活を全面的に災害救助法で支えるんです。私は一貫して、これは災害だと、したがって生活できない方、事業ができない方は災害と同じように支える。このことでつなぎながら感染を抑止することができると思っています。
https://www.nhk.or.jp/politics/articles/statement/51825.html
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