中略
一方、日本の所得格差と社会格差意識はどうであろうか。厚生労働省が2017年に実施した所得格差調査によると、格差の指標であるジニ係数では前回14年実施時よりも所得格差は改善されている。
また大手マスメディアが本年実施した世論調査によると、自分の生活水準を上中下でそれぞれ3段階に分けた計9段階の中から選んでもらった結果、「中の上」「中の中」「中の下」を合わせた中流が72%に達した。1964年の前回調査では中流が74%であった。国民の大多数が中流を自認する意識は半世紀余りを経ても大きく変わっていない。
米中という格差大国に比べ、社会格差、所得格差が悪化していないという点で、日本は世界から仰ぎ見られるソフトパワーを有しているのである。
https://www.sankeibiz.jp/business/news/200612/bsm2006120500002-n1.htm
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