京セラは25日、便のにおいから免疫力などの健康状態を把握できる製品を開発すると発表した。トイレに設置し、便のガスから腸内環境を測定し栄養状態や免疫力などを把握、健康改善につなげる。数年をメドに実用化する。腸内細菌の研究を手掛けるAuB(オーブ、東京・中央)と共同開発する。企業の健康経営システムも開発する。
新たな製品は便座のふちに設置。便のにおいのデータをクラウドに送信し、人工知能(AI)などを活用して腸内環境を測定する。解析結果をトイレを利用した人のスマートフォンアプリなどで送信し、測定結果と食生活などの健康改善を提案する。京セラメディカル開発センターの吉田真所長は同日の記者会見で「便のにおいなら日々の変化で体調を管理できる」と語った。
オーブはサッカー元日本代表の鈴木啓太氏が社長を務め、アスリートの腸内細菌を研究している。蓄積したデータを新製品開発に生かす。京セラは腸内環境データなどから企業の健康経営の仕組みもつくる。京セラがメインスポンサーの京都サンガFCとも連携し、腸内環境の分析をもとにU18の選手の健康管理や能力向上に生かす。
オーブはこれまで500人以上のアスリートの腸内環境データを集めた。2019年末には腸内環境を整えるサプリメントの販売も始めた。鈴木氏は同日の記者会見で「腸内環境のデータを分析し、個々人に合わせた提案をしたい」と語った。
2020/2/25 14:35
日本経済新聞
https://www.nikkei.com/article/DGXMZO56015180V20C20A2000000/
引用元: http://egg.5ch.net/test/read.cgi/bizplus/1582611523/