米Appleが9月20日に公開した「iOS 13」以降、標準キーボードで全角スペースが入力できるようになった。25日に公開されたiPad向けの新OS「iPadOS 13.1」も同様で、全角スペースを入力する機会がある日本語圏ユーザーの要望をかなえた。しかし、意外にも一部のユーザーからは否定的な意見もあるようだ。その理由は?
以前のiOSは、標準キーボードが全角スペースの入力に対応しておらず、日本語キーボードを選択しても、スペースは全て半角になっていた。Webの会員登録フォームなどで「氏名の間に全角スペースを入れてください」といった指示があることも多く、困った経験がある人もいるだろう。
対処方法として、ユーザー辞書に全角スペースを登録しておき、別の単語で呼び出すといったテクニックがある。対するGoogleのAndroidでは、以前から全角スペースの入力に対応しており、iOSユーザーからはキーボードの改善を求める声があった。
そのような背景から、iOS 13/iPadOS 13.1からキーボードの設定に「スマート全角スペース」というオプションが追加された。このオプションを有効にすると、ローマ字入力とかな入力時は全角、英語入力時は半角のスペースが入力できるようになる。
日本にiPhoneが登場してから約11年、やっとiPhoneやiPadが全角スペースの入力に対応したことで、SNSでは喜びの声があふれた。しかし、これに否定的な声を上げているのが、主にプログラムのコードを書くエンジニアたちだ。
一般的なプログラミング言語は、コードの中に全角スペースを記述することはできず、万が一記述されている場合はエラーとなる。半角スペース2つと見分けることが難しいため、エンジニアにとって全角スペースは鬼門のような存在といえる。普段から全角スペースを使わないように日本語入力ソフトの設定を変えている人も少なくなく、今回のiOS 13/iPadOS 13.1以降、全角スペースの入力がデフォルトでオンの状態になったことで、拒否反応を示す人もいるようだ。
この全角スペースが入力できるオプションは、「設定→一般→キーボード→かなとローマ字にある『スマート全角スペース』をオフにする」という手順を踏むことで、これまで通り半角スペースのみ入力できる状態に戻せる。気になる人は好みに合わせて設定変更してみてはいかがだろうか。
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引用元: http://egg.5ch.net/test/read.cgi/bizplus/1569497501/