セブン&アイHDは7月中を目処に、今後の対応策などを公表する予定だ。
しかしここへきて、これまでとは異なる、別の問題が浮上してきた。
7payにも関連する、ECアプリ「オムニ7」の設計図にあたるソースコードが漏洩していた可能性がある。オムニ7アプリはセブン-イレブンアプリとは別アプリだが、ログインまわりの設計は非常に似通っているとみる専門家もいる。
事実であれば、アプリ開発の管理体制、アプリ自体やサービスのセキュリティーに関するリスクの有無についても、一層の警戒が必要になる可能性がある。
「7pay問題に関連すると思われる、プログラムのソースコードが漏洩している可能性があります」
7月上旬のある日、首都圏のIT企業につとめるプログラマーのユースケさんは、そう言ってソースコードの実物を取材班に見せた。
ユースケさんがこの問題に気づいたのは、7月16日の記事のタロウさんと同様にセブン-イレブンアプリの通信解析をしていたからだ。
外部ID連携に設計上の問題があるのでは、との指摘は、報道が始まる以前から一部のITエンジニアらの間で噂になっていた。
ユースケさんもそんなうちの一人だった。しかし、他の人と違ったのは通信解析を試す中で偶然、解析中に表示されたオムニ7の「APIサーバー」の名前を、GitHubで検索してみようと思ったことだった。GitHubは開発者の間で一般的に使われている開発支援サービスプラットフォームだ。
ユースケさんによると、このソースコードは、少なくとも7月10日ごろまではGitHub上に存在した。一目見て「今回の問題に関連する重要な情報だ」と感じたユースケさんは、事前にGitHubのスクリーンショットを残していた。
同ソースコードは、その週のうちに削除されている。このソースコードをアップロードしたと思われるのは、“iからはじまる7文字のアカウント”の人物だ。
https://assets.media-platform.com/bi/dist/images/2019/07/23/omni7-w1280.jpg
ユースケさん自身はソースコードの内容詳細までは解析していない。
しかし、ざっと見たところ、iOS向けのソースコードで、コードの一部に開発会社らしき複数のメールアドレスが書かれていること、またフォルダー名などからオムニ7アプリの一部のように見える、ということにも気づいた。
削除直前の足跡から、このソースコードはGitHub上で2015年5月~7月頃に公開されたもので、それ以来更新されることなく、削除される2019年7月10日付近まで公開状態が続いていた可能性が高い、とユースケさんは言う。
事実であるならば、セキュリティーの観点から無視できない管理上の不手際ということになる。
https://www.businessinsider.jp/post-195187
引用元: http://egg.5ch.net/test/read.cgi/bizplus/1563939527/