日本郵便とフリーマーケット(フリマ)アプリのメルカリは14日、メルカリの商品を郵便局で無料で梱包できるサービスを始めた。梱包スペースに段ボールなどを用意し、本や衣類を入れて発送できる。梱包の手間をなくして利用者を増やす狙いだ。軌道にのれば、メルカリ以外の事業者にもスペースの貸し出しを検討する。
■首都圏5カ所で実験
「つつメルすぽっと」と名付け、光が丘郵便局(東京都練馬区)など首都圏5つの郵便局で実証実験を始めた。ポストに入るサイズの小型便「ゆうパケット」に対応した薄型の箱を用意。幅32センチメートル、奥行き23センチメートルの大きさで、厚さ3センチメートルまでの商品が入る。箱に企業広告を印刷し運営は広告収入でまかなう。
通常はフリマアプリで商品を送る場合、箱や緩衝材を自分で用意しなければならない。メルカリが出品未経験の利用者600人に行った調査では、出品しない理由に梱包作業の大変さをあげた人が最多だったという。利用した東京都港区のコンサルタント、高木つぐ美さん(38)は「1件あたり約150円の梱包費がかかる。無料で梱包できるならこれからは郵便局を使う」と話す。
■梱包の手間が機会損失
メルカリは「梱包の手間が成長の機会を逃している」(野辺一也執行役員)と考えている。また、発送窓口となっているコンビニエンスストアが近くにない場合も少なくない。郵便局は全国に2万4000カ所あり、コンビニのない場所を補完できる。
日本郵便には別の狙いもありそうだ。メルカリの配送は日本郵便と宅配最大手のヤマト運輸が担い、どちらを使うかは利用者が選べる。メルカリでのシェアは「ほぼ半々」(関係者)とみられる。梱包から発送まで1カ所で行えるサービスで利用者を取り込もうとしている。
2019/3/14 12:39
https://www.nikkei.com/article/DGXMZO42441390U9A310C1TJC000/
引用元: http://egg.5ch.net/test/read.cgi/bizplus/1552535175/