台湾のスマートフォン大手HTCは2日、全従業員の2割強に当たる1500人規模の人員削減を実施すると発表した。
中韓勢との競争激化で販売不振が深刻化。製造部門を縮小することで業績の立て直しを急ぐが、苦境が鮮明になっている。
工場がある台湾北部の桃園市政府に2日、大量解雇の報告書を提出した。削減は9月末までに完了する。同社は目的について「運営を効率化し、将来の競争力を高める」などとしている。
HTCはグーグルの基本ソフト(OS)「アンドロイド」を搭載したスマホを2008年に世界で初めて製品化した老舗だ。ただ、高価格帯では韓国サムスン電子の攻勢に太刀打ちできなかった。中低価格帯は中国勢に突き上げられ、深刻な販売不振が続く。17年12月期連結決算は最終損益が169億台湾ドル(約610億円)の赤字(前の期は105億台湾ドルの赤字)となり、02年の上場以来最大の赤字を計上した。
https://www.nikkei.com/article/DGXMZO32523670S8A700C1FFE000/
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