4月といえば、新生活が始まる季節。ビジネスパーソンにとっては、新入社員が入ってくる時期でもある。
現代のビジネスパーソンとして必要な3つのPCスキル
NECパーソナルコンピュータ株式会社が、昨年2月に発表した「大学生(1年生~3年生)・就職活動経験者(大学4年生)、人事採用担当者を対象とするPCに関するアンケート調査」(N=1012名)によると、9割以上の大学生がパソコンを所有している一方で、7割以上はパソコンのスキルに自信がないとの結果が出ている。
実際、採用する側も若者のPCスキル不足を実感しているようで、「新入社員にPCスキルの不足を感じるか」との問いに、57.2%が「感じる」「やや感じる」と回答。
「マウス操作も分からない新人がいた」、「マウスではなく、画面をタッチするとカーソルが動くと思いこんでいる」といった新入社員のPCスキルについてのエピソードもある。
今や、仕事とパソコンのつながりはとても密接で、むしろビジネスパーソンには欠かせないアイテムになっているが、こうしたPCスキルが不足している若者たちが会社に入ってくることで、どんな影響が考えられるのだろうか?
これまで多くのIT関連書籍の執筆・編集に携わってきた、株式会社リブロワークスの代表取締役・小山哲太郎さんに話を聞いた。
若者のPCスキル低下の原因は?
先述のように、データとして若者のPCスキル不足が浮き彫りになってはいるが、そもそも、なぜ若者のPCスキルが低下しているのか。
これについて、「PCスキルが低下しているのは、確かだと思います」と、小山さん。その理由を以下のように分析する。
「2011年あたりからスマホの人気がドカンときて、今の若者たちの中には、パソコンよりもスマホやタブレットに触れる時間のほうが長かったという人も少なくないはず。
そうなると、PCスキルが低下するのも自然なことのように感じます。実際、この5年で社会人になった人は、その前の5年の間に社会人になった人よりもPCスキルがだいぶ低くなった印象です。
また、会社でよく使われるWordやExcelは、Officeというソフト。最近では、レポートや卒論を書く時に使うこともありますが、名前の通り、学校で使うことを想定したものではありませんから、『できない』ことは珍しいことではないようにも感じます。ただし、それは昔も今も変わりませんよね」(小山さん、以下同)
また、「若者のPCスキル不足が仕事に影響するという点はやがてなくなる」とも話す。
「たとえばタイピングもその一例。今の時代、おそらく一番早いのはフルキーボードで、タッチタイピングですので、それができないことは、入力のスピードに問題はあるかなとは思います。しかし、音声入力が発達してくれば、そのスキルも必要がなくなります。
『イマドキの若いのはブラインドタッチも出来ないのか…』など言いがちかもしれませんが、若い人たちは『音声入力でよくね?』みたいな。実際その通りだと思っています。しゃべったものがそのまま活字になるほうが楽です。AIが発達して文脈を理解する精度が高まれば、正確にテキスト化してくれるので、その未来を期待するほうが前向きだと思います」
小山さんが話すことはもちろん理解できるが、現状はまだそこまで行っていない。職場に与える影響を“しいて言うなら”と聞いたところ、「教えるコスト」とのこと。
「現状は、タイピングができないことは効率が悪いという問題があります。また、パソコンでなければ動かないソフトもまだまだありますよね。そこで考えられる弊害は、端的に『会社のスタッフは教えるコストがかかること』。パソコンを使える・使えないでリテラシーが違うから時間がかかります」
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20180429-00010001-fnnprimev-life
引用元: http://egg.5ch.net/test/read.cgi/bizplus/1525015316/