日本スポーツ振興センターの「学校の管理下の災害―基本統計―」によれば、わずか10年の間で子どもの骨折率は1.5倍に増えている。
アンケートでは、ほぼすべての先生が「昔に比べて子どもたちの運動能力が落ちている」と答えた。
・100メートル走でカーブを走って回ることができずに転んでしまう。
・転倒時に手を突いて身を守れないので、顔面から倒れて大怪我をする。
・四つん這いになって雑巾がけができない。
・両手両足を交互に使えないので、行進や水泳のクロールができない。
・キャッチボールでグローブをはめている手を動かさないのでボールが顔や胸にぶつかる。
東海地方の小学校の先生は次のように話していた。
「クラスでボール投げをやらせると、男子でも8割くらいの子が“女の子投げ”をするのが普通です。投げる時に飛び跳ねるとか、なぜか真横に投げることもあります。あとは、右腕と右足を同時に前に出して投げようとして倒れ込む子もいますね」
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